みなさんは森のようちえんという言葉をご存じですか?!

 

私は聞いたことはある、程度でした。

 

娘が未就園児のサークルに入っていた頃、秋にはいつもお世話になっていた、ひだまり倶楽部さんが、名称を変え、取り組もうとしているそうです。

 

今までも、

◆かまどで炊いたご飯を食べたり、

◆原木椎茸を取らせてくれたり、

◆森を歩いたり、

◆坂を上って展望台まで上がったり、

◆どんぐりなどで小物を作ったり、

と小さい子向けに経験させてくれていたのですが、今回講演会があるというので、参加してきました。

 

 

西宮市の「森のようちえん さんぽみち」主催 NPO法人ネイチャーマジック 代表の、野澤俊索さんのお話でした。

 

もともと、小中学生を相手に、野外活動などを行っていたそうですが、義務教育中の彼らに体験・経験させることには限界があることに、壁にぶちあたったところ、

 

義務教育ではない、幼稚園の間なら、たくさんの経験や体験を積ませてあげることが出来る!と、日本中ですでに取り組まれている「森のようちえん」を知り、開園することになったそうです。

 

全ての話に通じたことが、

 

コンフォートゾーン→ストレッチゾーン→パニックゾーンの話でした。

 

まず、コンフォートゾーンは、

安心・安全な家や、母親のいる場所です。

 

そこから、小さな子どもは好奇心を持って、「やってみたい!」と思うものです。

前にあるものを口に入れることから始まり、

一歩踏み出す場所、そこがストレッチゾーン、

 

そして、その先がパニックゾーンというわけなんですが、野澤さんいわく、

 

『コンフォートゾーンを広げて、ストレッチゾーンも広げることが成長なんだ』

そうです。

 

『木登り』を例にあげると、

 

まず地上にいるときはコンフォートゾーンです。

 

「のぼりたい」と思う ここからがストレッチゾーンです。→足をかけてみる→(ちょっと怖い・ドキドキ)→1m上れた!→(これ以上は怖い)→翌日、昨日よりもう少し上まで行けた!→・・・一年後、全然怖くない♪これで、ストレッチゾーンがコンフォートゾーンになりました。

 

こうやって、ちょっと不安だったり、成功が保証されていなかったりすることに、一歩踏み出すことが、とっても大事で、成功体験をすることで、コンフォートゾーンが広く、その分、ストレッチゾーンにも行きやすくなっていく(選択肢が増える)。

幼少期の間に獲得されるべき能力だと、おっしゃられていました。

 

 

 

ある時、有名私立小学校が、野外活動に訪れたそうです。

 

彼らは賢くて、「スズメバチはどんな姿で、どれだけ働くことができて、特徴がどうで、刺されるとアナフィラキシーショックを受けることもある。」とか、「カマキリはこうこうこうで、エサはこんなでうんぬん。」知識はすごくある。「因数分解の話」をしている子達もいる。

 

「賢いんだなぁ。」

と思いつつ、外でオリエンテーションを始めると、目をこする子がすごく多い。

なんでだろう?と思っていたら、

砂埃に目が対応していない。。。

 

砂埃にまばたきが対応できない。

 

本来獲得できるはずの、能力がそなわっていない、って幼少期の外遊び経験不足が、ツケとして表れてる。。。。と分かったときはショックだったそうです。

 

さらに、オリエンテーション中に、蜂が飛んで来たそうです。

(そりゃ山のなかなんだから、当たり前の光景です)

 

そしたら、集団パニック!!!

 

「死ぬーーーー!!」

 

・・・刺されたらアナフィラキシーショックからの、「死」に直結。

 

 

今までに、蜂を見たことがないのか?!

 

小さい2~3歳のこどもでも、「蜂さんはお仕事してるからね、払ったり叩いたりしたら、喋られないんだから、針で刺すしかないよね、お仕事の邪魔しないでいたら、そのうちどこかに行くからね」で、理解できるのに。。。。。

 

と、本当にショックを受けたそうです。

 

 

また無人島キャンプに、某有名中学校から参加した子が、

「靴下がはけない!」と騒いでいる。

 

岩場があるから、必ずハイソックスをはくように指定はしていたけれど、

中学生が靴下がはけないと言う意味が分からなかったそうです。

 

 

あまりに騒ぐので、見に行ったら、濡れた靴下がはけない。。。。。

 

 

5泊以上の荷物を管理しないといけない悪条件(?)だし、靴下の一つや二つ湿ることもあるでしょう。

でも、乾いた靴下しかはいたことないからって、

先の方にくって、ちょっとずつ上にあげて履くとか、思いつかないのか??

 

愕然として、ツケどころの話じゃないと思ったそうです。

 

 

 

物事がまだ小さい間の経験・体験不足が、この子達の将来をすごく狭めてしまっている。

 

コンフォートゾーンやストレッチゾーンが狭いから、すぐにパニックゾーンに行ってしまって、自分の力で解決できない。

 

 

だから、今の社会問題のような、ひきこもりやニートを生み出してしまう。

 

困難(壁)にぶち当たったら、その壁に向き合えるか、乗り越えられるか、乗り越えた先はきっと素晴らしい!みたいなことが分からないんじゃないか。。。

 

 

 

数値化できないんだけれど、自分の経験からしか獲得できない大事な成長を、幼稚園時代までに獲得しておく必要がある!!!

 

未来のこどもたちのためにも、経験・体験(森のようちえん)は必要だ!

 

 

 

将来の心配をして生きるのが大人。

 

でも、今の喜びを探して生きるのが子供なんです。

 

大人のような経験がまだないのに、大人の物差しで、子供の経験を奪っちゃダメ!

 

物事の小さい、木登りくらいの時に、経験させておく。

 

『自分の力でできた!』が、自己肯定感を生んで、その後、

自分の人生を自分の足で歩ける子になるんです。

というお話でした。

 

 

私も、経験・体験が大事だと思って、「娘に出来ることなんだったら、やってもいいよ」というスタンスで付き合ってきました。

 

だって、私の子ども時代は、外にいつでも出られる環境だったし、

探検だって木登りだって、泥遊びだってしてたし、砂場に足入れて、砂かけたらさらすなができるんですよね(^^;)足、砂で真っ白にして帰ってたし。

 

ドブ川でも遊んでたし。

 

 

学生時代にキャンプをたくさん経験したことも影響しているのかな??

 

11泊12日で、シャンプーは2回しかしなかった事もあったし。

 

 

今思えば危険なことも、汚いこともいっぱいあったけど、

それがあるから娘が水たまりの中を走り回るとか、全然大したことないっていうか(^^;)

 

 

でも、中には静止するお母さんもいるでしょう。

 

砂場ではだしとか、すっごい気持ちよかったけど、今は動物のフンでアレルギーを起こしたりする子供さんもいるとか。

 

私も、遊ぶのは全然かまわないけれど、風邪をひかれるのは嫌で、体調が悪そうなときは、制限をかけてしまいます。

 

鼻水が垂れていても平気なお母さんくらいになりたいものです(^^;)

 

 

園舎を持たない森のようちえんでの決まりは、

 

『見えないところに行かない』

『約束は守る』

 

壁のないところで生活する教育効果はとっても高くて、自分で自分の居場所を確保する力が自然と身につくそうです。

 

柵のあるところで生活するから、柵がないとどこにも行けなくなってしまうとか。

 

 

園舎がないということは、雨の日も風の日も、外で過ごすので、過酷なような気もしますが、なんだか豊かなのかもしれない。

 

心にゆとりがあって、子どもと接することがとても大切と、 副理事の拝郷ひろみさんもおっしゃっていました。

しなければいけないのルールじゃなくて、注意したときに、気づけたならそれでいいやん。って接することがいつもできたら、良いなぁと思いました。


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