ブッダ、仏陀、ブッダの事で知っているのは、
「天上天下唯我独尊」
「祇園精舎の鐘の声」
「涅槃像」
王族の身分だった事
くらい。
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漫画「ブッダ」に出てくる、ブッダの周辺の人物達は、ほとんどみんな架空のものらしいけれど、紀元前6世紀のネパール〜インド〜周辺の身分制度や、その階級によって、人間扱いなどされない身分として生まれたからには、一生その身分で生き続けるしかないと、決して曲げることの出来ない世界で暮らしている背景が分かりやすく描かれていて、
さすが手塚治虫先生!
(宗教家目線では、描けない人物像だったりするけれど、仏教の専門家でさえ、仏教入門書として、この「ブッダ」を揚げるほど)
当時、勢力を誇った大国、ビンビーサラ王のマガダ王国の首都では、政治の中心で、華やかな社交会や学問もあったらしいけれど、
王族よりも偉いバラモン、王族、一般人、獣のような扱われをする身分。
身分制度のピラミッドの中にすっぽりはめ込まれた生活をしていたし、
今よりも、気象や野生動物のおかげで、餓死者や流行病、戦で、人はバタバタと死んでいった時代。
一部の修行者達は、苦行のみ悟りに近づける、
苦行の先にのみ、神に近づける、
と思って、息を止めたり、何も食べなかったり、死ぬ寸前という苦行を行っては、そのまま死んでいく人も大勢いたとか。。。
でも、仏陀は、「そんなのおかしい!!」「苦行の先が悟りなんかじゃない!!」「苦行なんかしなくたって、病気や飢えや、身分のせいで苦しんでいる人はたくさんいる!!」
と、至極当たり前、でも当時はとうてい許されるはずもない、身分制度に踏み込んだ考えを持っていた。
「学校を卒業すれば先生には会えなくなるが
先生の教えは残るだろう?
私もいつか死ぬ
しかし教えだけはみんなに残す
あとは自分自身で生きることだ
自分だけのちからでな!!」
結局、仏陀の教えは、果たしてどれだけ浸透したのか?ちゃんと通じたのか?理解されたのか?
私は、世界を見渡せば、全然理解されていないような気もするし、それを仏陀は憂いているような気もするけれど。
人は生まれて、死ぬのに、身分が違えば、食べるものも住む場所も、受けられる医療も違うのはおかしいし。
施しは、食べ物以外は受け取らない。なんて、宗教家の人たちは、お金やお布施をめちゃくちゃ取るし、そらが当たり前のようなこともあるみたい。
手塚治虫のブッダは、ぜひ全巻手元に置いておきたいと思いました。
定期的に読み返したい本です。
娘にも、大きくなったら読ませたい本です。
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